発達段階のお話
- 里美 倉持
- 6月13日
- 読了時間: 2分
今回は思春期を含めた、人間の発達について少しお話ししたいなぁと思います。
発達心理学という分野で、人の一生を通じての、心と体の成長や変化を研究します。乳幼児期から高齢期まで、精神的、社会的、認知、身体的な発達を包括的に研究し、発達の法則性やメカニズムを明らかにすることを目的としています。
発達心理学を研究し、理論を打ち立てたのは、
エリクソンの発達段階【人間の生涯にわたる心理社会的発達を8つの段階に分けて示した理論】
ピアジェの認知発達理論【子どもが年齢とともにどのように認知能力(思考や理解力)が発達するかを説明する理論】
が有名です。


どちらの理論においても思春期、青年期について述べられています。この頃は児童期から成人期への移行の期間であり、身体的、心理的、社会的な諸側面でいろいろな発達がみられます。心理的な面では、抽象的・論理的思考や、メタ認知、意味記憶の発達、自我や自己意識の発達、情緒的側面の変化、社会的には、親子関係と友人関係の変化や、社会的立場や役割の変化がみられてくる時期です。(※メタ認知というちょっと聞きなれない言葉ですが、これは、自分の思考や行動を第三者的な立場から客観的にみる能力のことです。)
すこし理論的なお話を載せました。発達の時期やスピードはひとそれぞれで、早い子もいれば、少しゆっくりな子もいます。でも『いずれは次の段階にいく』という流れを頭のすみっこにおいておけば、今はこんな時なんだ~と、少し楽な気持ちで子育てできるのかなと思います。
それでは次回の掲載まで、いましばらくお待ちください。
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